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全保連の審査は厳しい?審査の難易度や落ちる人の特徴

全保連のタイトル画像 賃貸の入居審査

こんにちはおさるです。

私は大阪市内で働く不動産屋です。

今回は全保連の審査について解説していきます。

全保連は保証会社でも多くのシェアがあり、あるデータによると賃貸物件の約4割が全保連を利用している言われております。

私の体感的にも全保連を使っている物件は非常に多く、全保連の審査に落ちると選べる物件数も少なくなる印象があります。

審査の難易度や気を付けた方が良いポイント、もし審査に落ちた場合の対応方法もまとめたので参考になれば幸いです。

保証会社一覧の記事もあるのでこちらも併せてご参考にしてください。

全保連の審査はどのくらいの厳しさ?

日本には数多くの保証会社があり100社を超えるとも言われています。

そんな数多い保証会社ですが、審査の難易度は大きく3つに分けられます。

保証会社の難易度

この3つの分類で、全保連は信販系に分類されます。

全保連は以前まで信用系でしたが、現在は信販系に変わっているので審査の難易度は昔より上がっています。

信販系は3つの中で一番厳しい

全保連が属する信販系の保証会社は審査が厳しいです。

信販系とはJICCやCIC、JBAなどが保有するクレジットカードなどの信用情報を審査に利用する家賃保証会社のことです。

つまり個人信用情報の確認をされるので、クレジットカード・携帯代・ローンの滞納などがある場合はバレてしまいます。

信用情報に傷がある方は審査に通ることは難しく、信販系は最も審査に厳しい部類となっております。

全保連と同じ信販系の会社はこちら

全保連と同じ信販系の会社はこちらです。

  • エポス(Room ID)
  • オリコフォレントインシュア
  • JACCS
  • セゾン賃貸保証
  • アプラス
  • セディナ
  • アーク
  • ライフカード

これらの保証会社は全保連と同じような審査基準です。

各会社によって自社の審査基準で異なる部分はありますが、審査の難易度はどれも厳しいです。

全保連はLICCの会員でもある

全保連は信販系であることに加えて、LICC(全国賃貸保証業協会)の会員でもあります。

LICCというのは保証会社の組合であり、代位弁済情報の共有や入居手続きの円滑化・合理化、賃貸保証業の業務適正化を目的に活動している団体です。

LICCに加入している保証会社で過去にトラブルなど起こしている場合は、全保連の審査時にチェックされます。

LICCに加入している保証会社はこちら→全国賃貸保証業協会 入会・会員 会員の一覧

全保連の審査でチェックされるポイント

全保連の審査でチェックされるポイントは下記の通りです。

  • 個人信用情報に傷がないか
  • LICC(全国賃貸保証業協会)でトラブル情報がないか
  • 自社の基準に達しているか

それぞれ順番に解説していきます。

個人信用情報に傷がないか

信販系の会社では個人信用情報に傷がないか調べられます。

クレジットカード・携帯代・ローンの滞納歴などあると審査時にすぐに分かります。

滞納歴が見つかった場合は審査通過は出来ません。

信用情報は5年間記録として残りますので、5年以内に傷がつくようなことがあれば難しいでしょう。

LICCでトラブル情報がないか

全保連はLICC(全国賃貸保証業協会)の情報を確認することが出来ます。

会員内で滞納の記録があればもちろん共有されています。

また入居時や退去時のトラブルなどあればもちろん記録されています。

下記サイトに記載されている保証会社でトラブル等あった場合は審査は難しくなってしまいます。

全国賃貸保証業協会 入会・会員 会員の一覧

自社の基準に達しているか

審査は申込者の内容を多面的に見て判断します。

信用情報に傷がなくて、LICCでトラブル情報がなかったとしても、家賃を支払っていける能力がないと判断されれば審査に落ちてしまいます。

継続した収入があるのか、家賃は適切か、保証人はいるのかなど総合的に確認され、全保連の社内の基準を達する必要があります。

全保連の審査に落ちる人の特徴

審査に落ちる人の特徴は下記の通りです。

  • 個人信用情報に傷がある
  • 家賃滞納歴がある
  • 別の保証会社でトラブル経験がある
  • 収入に対して家賃が合っていない
  • 働いていない
  • 職業が水商売など
  • 虚偽の申告をしている
  • 内容の辻褄が合わないなど不自然な場合

それぞれ解説していきます。

信用情報に傷がある

信用情報に傷がある場合は、ほぼ確実に審査には通らないでしょう。

全保連以外にも信販系の保証会社は難しいので、信用系や独立系の保証会社で探す必要があります。

ただ債務整理や自己破産をしていても時効があるので、5年以上過去の場合は事故情報が消えている可能性もあります。

「心配いていたけど審査に通った」というパターンもごくまれにあります。

家賃滞納歴がある

LICC(全国賃貸保証業協会)に加入している保証会社で、家賃滞納歴があると審査時にバレてしまいます。

過去に家賃滞納歴があると、今後の支払いについて不安要素となるので審査に落ちる可能性が高まります。

別の保証会社でトラブル経験がある

先程と同様LICC(全国賃貸保証業協会)に加入している保証会社で、トラブル経験がある場合は情報として残っている可能性があります。

過去に入居中や退去時にトラブル経験がある方も審査に落ちる可能性があります。

収入に対して家賃が合っていない

収入に対して家賃が合っていないと審査に落ちる可能性があります。

家賃(共益費等全て含む)年収月収
家賃4万円144万円以上12万円以上
家賃5万円180万円以上15万円以上
家賃6万円216万円以上18万円以上
家賃7万円252万円以上21万円以上
家賃8万円288万円以上24万円以上
家賃9万円324万円以上27万円以上
家賃10万円360万円以上30万円以上
家賃11万円396万円以上33万円以上

年収や月収は社会保険等が全て引かれる前の総額です。

基本的にこれらの金額が最低ラインとなので、家賃に対して記載の金額を超えていなければ審査に落ちる可能性が高まります。

働いていない

無職で収入もなければもちろん審査には通りません。

ただし生活保護を受給していたり潤沢な資金がある等の理由があって働いていない方は、保護決定通知や通帳残高の写真を提示することで審査に通ることはあります。

職業が水商売など

水商売など夜職は審査が通らないことがほとんどです。

そのまま審査には通しても落ちる可能性の方が高いので、多くの方は在籍会社(アリバイ会社)を使って審査していることでしょう。

虚偽の申告をしている

虚偽の申告がバレた場合はもちろん審査には通りません。

例えば、勤務先を偽って申込したが会社に確認の連絡が入りバレてしまった場合などです。

内容の辻褄が合わないなど不自然な場合

不自然な申込で怪しまれるというのはよくあります。

職場と引越し先の距離が遠すぎる、転居回数が多すぎる、内定者なのに収入が高すぎるなど、総合的に見て不自然な内容な審査に落ちる可能性があります。

全保連の審査はどのくらいかかる?

全保連は土日でも審査をしています。

申込内容に不備が無い状態で審査を申請すれば1日で結果が出ることがほとんどです

個人的に、否決の場合は1時間程度など回答が早い印象があります。

書類提出などの追加ヒアリングが入った場合は数日かかる場合もあります。

全保連の審査がなかなか終わらなくて心配

保証会社の審査をかけているのに全然連絡が来ないという人もいると思います。

この場合は全保連からの回答はすぐに出ていて、仲介会社や管理会社で連絡が止まっているパターンも考えられます。

もちろん全保連の審査で数日かかる場合もありますが、何かしらの返事は2〜3日以内に出ることがほとんどです。

5日以上経っている場合は一度聞いてみると良いと思います。

全保連の審査に落ちたらどうしたらいい?

全保連の審査に落ちた場合は次のどちらかです。

  • 代理契約など内容を変えて申請する
  • 代わりの保証会社がある場合は別の保証会社で再審査してもらう
  • 信販系やLICC以外で物件を探しなおす

それぞれ解説します。

代理契約など内容を変えて申請する

基本的には親族ですが代わりに契約者になってもらう方法があります。

例えば、契約者は親で入居者は自分など変更することによって審査に通るケースはあります。

基本的に審査で確認されるのは契約者の情報ですので入居者の情報は補助的に見られることが多いです。

ご家族などで協力してくれる人がいる場合は代理契約も考えてみましょう。

代わりの保証会社がある場合は別の保証会社で再審査してもらう

物件によって保証会社の取り扱いは異なります。

全保連のみという物件もあれば、全保連が落ちた場合は違う保証会社で再審査してくれる場合もあります。

不動産屋から物件資料などをもらっている場合、資料に記載されてあることもよくあります。

記載がなければ一度不動産屋に確認しましょう。

信販系やLICC以外で物件を探しなおす

全保連が否決で申込物件に入居できない場合、残念ながら違う物件で探しなおすしかありません。

物件選定の際は、全保連やLICC以外を選ぶようにすれば審査は通りやすいです。

一部の物件では保証会社なしという物件も

数はかなり少ないですが条件付きで保証会社なしという物件もございます。

法人契約で保証会社なしはたまに見かけますが、個人契約の場合で出来る場合があります。

保証会社を免除してもらう代わりに、敷金を数ヶ月分預ける、一年分の家賃を前払いなどで対応してくれる場合もあります。

審査についてよくある質問

審査についてよくある質問についてまとめました。

アルバイトでも大丈夫?

アルバイトでも審査は問題ありません。

ただし雇用や収入の不安定が理由で審査に合格する確率は低いです。

入居希望の家賃と収入を照らし合わせて総合的に判断される形になります。

外国籍は審査に通る?

外国籍でも審査は通ります。

親族の連絡先などヒアリングが入ることも多々ありますが、審査で大きく不利になることはありません。

外国籍だからというよりかは、勤務先や収入など基本的な情報を総合的に判断する形になります。

個人事業主やフリーターは?

個人事業主やフリーターでも審査は通ります。

ただし雇用が不安定な点はアルバイトと変わりありませんので、収入を証明するもの(確定申告など)を提出求められるケースが多いです。

ヒアリングが入ることは多いですが、ちゃんとした収入もありヒアリングにも回答できているようであれば審査は通るでしょう。

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